夜逃げして遁走した後も

最後の年は2階で仕事をしていた方が亡くなってアキが出たのに伴って大家から〝2階も借りてくれないか?〟という申し出を1階だけで手狭になって来た折でもあり即断、2階も借りて1軒屋が全てシエルの事務所になり1階は倉庫のようにしていた。

叔父はその倉庫の一角に机を置いて業務をしていた。

小生が夜逃げして遁走した後も叔父貴はそのまま今度は直接大家と賃貸契約を結び1階を借受けていたのである。
そして小生が夜逃げから戻って自宅を処分し、行き場所が無くなって叔父貴の旧事務所に間借と言うか居候となった訳だ。
昨年の4月、生活保護の受給を受け自宅を役所持ちで借りれるのに伴って小生は隣町の箱崎に移転した。
それから以降は毎日のように叔父貴の事務所に顔を出していたのだが、ご承知の通り昨年の3.11以降に叔父貴の商売は風評被害と言うか、めっきり仕事が無くなりこの度規模縮小になった訳である。

ザットこんな経緯だが、以前から縁起でも無いと言うことで取引先連中は〝1階の下には幾つか死体が転がっている〟とか言われていた。
それは小生が借りだした当初、夏前に大量のハエが発生し部屋中をハエが羽音を上げて飛んでいて事務所に居る我々従業員は勿論、客人たちも〝どう言う事務所なんだ?!〟と言うやり取りがあった。